ヌーの川渡りを狙う  マサイマラ  2〜3日目

夜明け前のサバンナ

そして 冒頭の朝になる。

ロッジの下部に位置する私たちの部屋は レセプションに戻るのに距離があるので息があがる。

標高1600mの小高い丘のその気温は15℃。

寒い。

8月26日 (ゲームサファリ 2日目)

さあ、ゲームサファリ 2日目の始まりだ!

マラ川に向かうとすぐに キリンのお迎え、そしてバッファロー。

これで ビッグフォーまで逢えた。

あとは、サイだけだが・・マサイ族のドライバイーさんは難しいですと答えた。

イボイノシシ  ホテルのマスコット?

道の真ん中に キリン

 

姿勢が良い! (笑)

 

バッファロー

ヌ〜の川渡り ならぬ 道渡り

シロエリハゲワシ

トムソン ガゼル

トヨタ・ランドクルーザー  70系トループキャリア 9人乗り

朝から夕方まで サファリカーに缶詰なので 弁当持参

このランクルは、70系トループキャリア 窓が大きく、天井が開く様になっていて、 シュノーケルは防塵用TOPが付いている。

営業用サファリカーは、このランクルと、ハイエースがほとんどで、 それ以外はニッサン車を2台見ただけであった。

 

 

,川辺のハチクイ

樹の上に、ヌーの死骸  豹が捕獲し食料として保管しているのだ。

クロコダイル

顔だけ出して泳ぐ カバ

インパラ 雌の群れ

最後尾には、この群れの王の雄が一匹

水たまりには、鳥たちが

アフリカトキコウ

.

樹の上のシロエリハゲワシ

地面のシロエリハゲワシ

 

 

マラ川に着くと 対岸にオグロヌーの黒い塊が点在する。

徐々に一塊になり 全体が右へ左へ規則正しい動きになる。

静かな高揚感が 胸躍る幕開けを予感させる。

しかし、そのまま4時間が過ぎる。

サファリカーの数が増え レンジャーの車が川に近づくなと警告を発し動き回る。

私立ち人間がトイレを訴え もうすぐかもと後ろ髪を引かれつつトイレに。

往復30分かかるが その辺で用を足すとレンジャーに罰金をとられるらしい。

 

気を急き マラ川に戻ると まだ動きはない。

川にこぼれそうに黒い塊は 止まっている。

まだ、渡河が始まっていないとホッとし、数台並んだ車の後ろに停める。

もっと、見やすいところ停めてほしいと訴えるが

グラスの上はダメ。ON THE RODO!と、無口なドライバーのジョウが声を張る。

が、すぐにジョウの手が 緊張を含んでハンドルを握りなおした。

突然、周りの車のエンジンが一斉にかかかり急発進で 体が車内で大きく振られた。

ゴー、ゴー、スタート!!無口なジョウが声をあげた。

すぐに 先の車に突っ込む様に川岸に急停車する。

対岸に砂煙が立ち上り黒いヌーたちがこぼれ落ちるように消えていく。

鳴き声と地響きが爆発して水に濡れたヌーが次々と目の前に現れる。

しかし、私たちには川面が見えない・・

車は ぎっちり詰まって位置を変えることはできない。

ヌーは、命がけで崖を滑り 川を渡り崖をよじ登って

そこにカメラを構えて人間と車が群がり ヌーの驚きと落胆が伝わる。

すぐに レンジャーが車を押しのけるように指導に入る。

マラ川の川辺カバ

砂煙を立ててヌーの大群が川に向かって走る

 

また、車が急発進!

少し離れた地点で砂煙があがる。

今度は 川面全体が見え いい位置につけた。

黒い塊がこぼれ落ち 水面に飛び込む。

こちらの川岸では、鴨がのんびりと行列をし体全体を現したカバが、いつもの風景を見るようにゆったりしている。

必死なのは、ヌーと人間だ。

 

静かになったら悲しい鳴き声が響きだした。

探している。探し回っている。

とうとう、今命がけで渡った川に戻った。

対岸にたどり着いたが どうしても崖が登れない。

もう少し 右に行くと、がんばれ!

人間が応援するがむなしく届かない。

とうとう、もう一度渡河して戻ってきた。

子が母を探す声は、川面に響き渡っていた。

ヌーの大群が川を渡る

親を探し鳴く この後川を渡って対岸へもどるが、崖を登れず 再びこちら岸へ

 

車は 次に地点に。

川岸にヌーは群れているのに 渡らない。

水を飲んでいるだけ。

一度崖を降りた集団も登り始め 崖の面を円を描くように集団が動く。

誰か 一頭が行かなければ・・その始まりは誰・・。

始まった。

次に地点、渡り始めたヌーをカメラで狙う

シマウマもいっしょに渡る

目を背後の丘に移すと永遠に続くように 黒いラインが白煙を上げて移動する。

グラントシマウマも 遅れないように川に入る。

 

車内から

「これ永遠に続くんじゃない!」と声があがる。

 

延々と40分以上も続く・・・・・。

 

幸運にも、この日は3回もヌーの川渡りを見ることができたのだ。

 

 

3日目のメインイベントは バルーンライド。

8月27日 (ゲームサファリ 3日目)

早朝4時のモーニングコールで5時に出発。

暗いく寒い中  嬉しい熱いコーヒーをふるまわれた。

ブリーフィングの後 4つに仕切られたバスケットに16人が乗る。

一人60,000円・・ちょっと計算してしまった。

バルーンを膨らます

多数のカバの足跡

キリンが歩き

ガゼルが走り回る

GO!

あっという間に5つの気球が舞い上がり 空の旅が始まった。

前日の雷雨で サバンナは洗われ大地全体が生き生きしている。

朝日を浴びた キリンも輝いている。

朝日を浴びたバルーン  輝くようなサバンナ  マラ川

森の中にはゾウの家族

マラ川には、カバ

眼下には 下を飛ぶ他のバルーン  マラ川 

白頭鷲

セグロ ジャッカル

ガスバーナーの音に驚き、逃げ回るヌーの群れ

浮遊体験

約1時間の飛行が終わる。

乗る前に 私たちの仕切りはビジネスクラスと言われ この時わかった。

4つの仕切りのうちビジネスクラスは 上になって着地・・・ 

そうなんです。

2つ仕切りが下になって着地。下の人は 上の8人の下からごそごそと出てくるのでした。

バルーンを追いかける車  これに乗り朝食会場へ移動

ゴンドラ横倒しで着地 上になった仕切りがビジネスクラス(笑)

サファリの時は、このサバンナに降りたり歩いたりできないのですが

この日の朝食は サバンナでシャンパン片手に堪能。

同乗した仲間は、この朝食が目当てだとも言った。

シャンパンが用意されている

サバンナに乾杯

豪華? 朝食

奥に見えるのは、草原に作られた調理場

終了時 私たちの送迎車が遅くなりポツンと4人残った。

バルーンスタッフに 「あのヌーの隊列について行けばホテルに帰れるよ」と

500m位離れたヌーを指さされ いじられた。

 

 

迎えの車に乗り、サファリへ

ヌーを食べる ハイエナたち

カンムリ 鷲

バッファローの群れ

シマウマを食事中の雌ライオン  君たちも食べたいの? と 顔を上げる

トピを 見張りを立てて、くつろぐ 草食動物たち

ハーテビースト 2匹で、全周警戒

.屋根が開く サファリカー

 

 

 

ヌーの渡河

中々 一歩がふみだせない。

河原に黒い塊が 膨れ上がり押し出せれるように一匹が入水した

それをきっかけに、大群が川を渡り始める。

群れが大きくなっていくが、誰も川に入らない

意を決した一匹が渡り始めると・・・

集団が後に続いて川に入っていく

ここで またドラマが。

長い長い渡河の列に遅れて 一頭が川に飛び込んだ。

その少しの間に 手前にいたクロコダイルが奥に移動していた。

このヌーが、川に沈んだ。

ワニに食べられてしまったのだ!

 

このマサイマラ自然保護区には、150万頭のオグロヌーがいるらしい。

毎回 渡河で 約6000頭が命を落とす。

ワニや川の栄養になり 豊かなマラ川が維持されているとのことだ。

対岸へ競って上がるヌーたち

最後のヌーを襲うワニ (写真は撮れなかったのでネットから拝借) 正にこんな感じ

前日から数えて、4回目のヌーの川渡り、 ワニまで出てきてしまったのだ!

 

木陰でランチ、 樹には鳥やカメレオンが・・・

木陰で涼むゾウ 一匹

タンザニアとの国境に行く。

ケニアとタンザニアは 仲が悪く 人の行き来はできないらしい。

ヌーたちは パスポート提示も不要で 

ケニア マサイマラから 

タンザニア セレンゲティを抜け 

タンザニア ウゴロウゴロで栄養豊富な草を子供たちに食べさせて戻ってくる。

国境の標

ドライバーさんたち

ホテルへの道票の上に ライラックブッポウソウ

ホテルの部屋からハイラックス  ネズミではなく ウサギの一種

ここ、マサイマラにきて驚いたことは どの動物も丸々と太り躍動感のある筋肉と艶のある毛並みをもっていることだ。

ゾウも動物園で見るのとは違って つやつやとしているこれが 本来の彼らの姿なんだ。

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